書道教室で師範代の資格を取得した頃に、教えてもらっていた教室の先生に誘われて賞状の筆耕のお仕事を副業として現在行っています。

最近は、賞状も印刷することが多くなってきたため、以前よりは受注は少なくなっているそうです。しかし、それでも知名度の高い賞のときは手書きで書くため、今でも授賞式が多くなる秋や春の季節には注文が増えます。

私は注文が増える秋と春の時期だけ先生と一緒に筆耕の仕事をすることになりました。

最初は受賞者の名前を間違えないようにとても気をつかいました。そのため、1枚仕上げるのに1時間以上かかってしまうこともありました。

全体の字のバランスも大切ですので、1行書き上げるごとに一度筆をおいて賞状の全体のバランスを確認しました。

人の名前の中には初めて書く漢字もありますので、その場合は何度か練習してから書くようにしました。

賞状ですので、通常の書類に字を書くように間違えたても修正液でごまかすことができないのが辛かったです。

就職活動で履歴書を書いていた頃を思い出しました。

単価は1枚につき値段が決まっているため、短時間で仕上げるほど効率がよくなる仕事ですが、なかなか最初は字を間違えないように仕上げるので精一杯でした。
賞状本文

義父は定年退職後のバイトに筆耕をしていました

私の義父は60歳で定年退職をした後、筆耕のバイトをしていました。

最初は、義父が行っている毛筆で賞状や各種の文章を綺麗に書く仕事を筆耕と言う事さえ知りませんでした。

話しを聞くと、義父は大手企業のある事業場の総務に勤務していたのですが、50歳を過ぎた頃から毛筆が上手な事から、各種の賞状や記念行事などの決意表明など、毛筆で文章を書く仕事が義父に依頼が来るようになり、その延長線上で定年後、筆耕の仕事をするようになったようです。

筆耕では毛筆で文章や名前を書きますが、行書や草書ではなく、楷書で分かり易く書くのがポイントだという事です。

毛筆で書くけれど、書道のように芸術性を追い求めるのではなく、あくまで万人が読む事ができ、かつ毛筆独特の風格と美しさを兼ね備えている事が重要なのです。

もちろん、書道に慣れ親しみ、筆使いが上手く、またきっちりとした性格でなければ出来ない仕事です。

義父の性格にピッタリの仕事です。特技は身を助けるとはまさにこの事だと思います。

一人で誰に指図される事なく、黙々と仕事ができる筆耕のバイトは定年退職者にとっては最適な仕事の1つだと感じました。